『空のフォトスタンド』あとがき

※作品を書いた直後のものではなく、『空のフォトスタンド』を書いた当時(2005年)を振り返ってのあとがきです。


この作品は中学3年から高校1年の頃に書きました。
実際に執筆をしたのは高校1年の9月から11月ぐらいですね。

藤叙さん主催のオリジナル小説リングの第8回短編小説イベントでの「写真」テーマで書かせていただいたものです。

中学3年の頃からうんぬんというのは、その頃から漠然と何かしらパロディや実際の人物を登場させるものではなく、完全な虚構としての、真っ当な小説を書いてみたいなぁと感じていたからです。

テーマが「写真」であるにもかかわらずフォトスタンドを基軸としたのには、あんまりよく覚えていませんが、きっと普通でない物語を書きたかったからなのかもしれません。

いくつか題材を考えたのですが、そのどれもがひどいものだったと記憶しています。
当時の試行錯誤が甦ってきますね。

この作品は小説というよりも散文詩に近い気がします。
といってもまともな小説(完全なるオリジナルの虚構)を書いたのはこれが初めてだと言えなくもないので、ひどく未熟です。

それでも感想を戴いたり、けなされたりといろいろなことがありました。
まったく成長していませんけどね……。

書き終わってすぐに第2作目が浮かびましたねー。
2作目を書いてしばらくしてから一連のシリーズの着想が生まれました。
全部あわせると9作品にもなるのですが、今はこの『空のフォトスタンド』と同時系列の別視点で描いた『空しいほどに青すぎる空』しか書けていませんが。

ほんの少しの間サイトで自作の詩とともに掲載・連載していた『流星』という作品は、『雨空の流星雨』として第6作目のタイトルになっています。

第3作目の『埋められない空白』は1・2作目の少し後のお話で、冒頭だけ執筆しましたが停滞中です。

というのも、1〜3作を全部合体させてリメイクしようと考えているからです。
今読むと表現が稚拙すぎて……。
それがまたいいのかもしれませんけどね。
タイトルは2作目そのまま、『空しいほどに青すぎる空』
主人公は6作目の少年を使いたいと思います。
3作目に登場させて、そのまま二部へと持ち込むつもりでした。

あ、そう考えると麻衣を主人公にした方がいいのかもという気がしてきました。
まあ1人に決めずにいろいろな視点で展開していきたいと思います。

いろいろな視点で展開するお話で一番印象的なのはやっぱり宮部みゆきの『模倣犯』かな。
文庫5巻を一息に読みましたね、あれは。
長編小説となると1人の主人公視点にこだわらない方が読者を飽きさせないからいいのかもしれません。
まあ長編とは言えないですけどね。
言えても中編だろうと思います。


『空のフォトスタンド』を書き始めた僕はまだ精神的に不安定だったのだろうと思います。
高校入学後すぐに停学になりましたし、2時間の通学や停学後のクラスに慣れるのにも必死でしたし。

当時の僕は望のように友達への疑心暗鬼に満ちていて、ひどいことを言ってしまったり、ブログに暴言を吐き棄ててしまったりもしました。
本当に申し訳ないことをしました。

どうも小説を書くときは精神状況に左右されている気がします。
今書いている『灯台のアムリタ』もそうなので、時間があり余ってしかたがない人はいつか読んだときに当時のブログ(2007年7月ぐらい〜2009年3月)を比較してみると面白いかもしれません、なんつって。

というわけでこの作品への結論としては、友人への疑心暗鬼に陥っていた自分への戒めだったのだろうと思います。

「信じるものは救われる」という言葉は一切信じていませんが、「友達」なんて定義も明確な理由付けのいらないものですし、もっと気楽に構えていいのだと思います。

長らく連絡が途絶えても、ひどい仕打ちをされてしまっても友達は友達。
いつかは自分のもとに戻ってきてくれるのだと、それだけは信じていいように思います。

2009/02/28 Heki Yuduki



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